アプリ「罪と罰」stage3-8「ヨットで太平洋横断」の答え・ヒント・攻略情報
“ 「よう、久しぶり」
待ち合わせのバーで、片桐は笑って私を迎えた。
「焼けたな。今度はどこに行っていたんだ?」
「うん? なにね。ヨットで太平洋横断さ。久しぶりに『コンチキ号』読んだら海に出たくなっちゃってさ」
片桐は日に焼けた顔で屈託なく笑う。一片の隙も無く焼けた顔だ。白い歯が眩しい。まるでマンガの中の二枚目のようだ。
「この間は山だったじゃないか」
「山は少し飽きた。山もいいが、海はいい。生き返った気がする」
片桐は遠くを見つめるような目をする。
「航海は順調だったか?」
「まあ、だいたい。途中タイフーンに出会ったが、幸い大事には至らなかった。ただなあ、洗面道具一式を流されて。おかげで陸に上がるまで7ヶ月間、ひげぼさぼささ」
片桐はアゴを撫でた。
「あるとき、夜中に目が覚めてさ。ところが身体が動かない。俺は思ったね、これがウワサに聞く金縛りかと」
「ああ、それな。金縛りは、筋肉が疲れているのに脳が興奮しているときに起きやすいんだ。あと、ミネラルバランスが崩れているときにもな。おまえ、ちゃんと飯喰っていたのか?」
「毎食新鮮な海の幸だ。毎日、釣った魚を適当にさばいて喰ってたよ」
散々海の話をしてから、私は言った。
「ところで、片桐。今の話、私にはかまわないが、他の人には言うなよ。ウソをウソと見抜いた上で楽しんでくれるような相手にだけ、しておけよ」
「はははは。バレてたか。どこらへんからホラ話だと気が付いていたんだ?」
私は片桐の言葉の1つを指摘した。
「そうか。そりゃ少しうかつだったな。はっはっは」
片桐のヤツはこれまた屈託なく笑った。
そう、これが私と片桐とのゲームだ。”
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片桐は一片の隙も無く焼けた顔でした。 洗面道具が流されてひげが剃れなかったはずですが?
これでもまだわからないですか・・・?
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7ヶ月間、ひげぼさぼささ