アプリ「罪と罰」stage1-2「リストカッターの悲劇」の答え・ヒント・攻略情報
“ その死体は、完璧だった。
首の擦過傷も、右手首のリストカットとそのためらい傷も、すべては致命傷になっていないのは一目でわかる。自殺未遂の痕だ。
そして誰の目にも、死因は頭部の銃創だとわかった。それが右手に持った拳銃のせいだろうと言うこともわかった。わかり易過ぎるくらいだ。
今回ばかりはしっかりと死ねたようだ。
「壁に埋まってた弾丸の線条痕がこの銃と一致することはまず間違いないだろう」
現場検証をすでに終わらせているつもりの遠藤警部がアドバイザーの探偵である私に言った。
「そうですね。他殺体だとしても、わざわざ他の銃の弾を壁に撃ち込んでいくとは思えませんからね」
「おいおい、名探偵君。君は相変わらず、疑り深いなあ。これ以上完璧な自殺死体というのはありえんだろう? 解剖してみれば腹から睡眠薬や毒薬が検出されるかも知れないぞ」
「たぶん検出されるんじゃないですか? 賭けてもいいですよ」
「ははは、それじゃあ賭けにならんな。ワシも睡眠薬が検出される方に賭ける。睡眠薬自殺に失敗して、それで銃で頭を撃ち抜いたんだ。あるいは、銃で死ぬ恐怖を紛らわすために薬を飲んだかも知れんな」
「いや、睡眠薬で眠らされてからこめかみを撃ち抜かれ、その銃を手に持たされたんですよ」
私がさらりと言うと、遠藤警部は目を剥いた。
「犯人は、たぶん彼のことをよく知らない人で、それでいて彼に睡眠薬を勧められる人……例えば、今日昨日知り合いになった医者とか薬剤師……かな?」
「なに? それはどういう根拠だね、探偵君?」”
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死体は左利きです。右手に何か持たされていませんでしたか?
これでもまだわからないですか・・・?
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右手に持った拳銃