アプリ「罪と罰」stage2-10「マナーのよい自殺者」の答え・ヒント・攻略情報
“ その死体は、実に行儀がよかった。
これから食事をするところだと言われても信じそうな姿勢だった。頭を背もたれに乗せ、拳銃を持った右手をテーブルの上に乗せて、まっすぐ前を向いているように見えた。
これで胸に赤い染みがなかったら、完璧だったろう。
「ホトケさんは生前から、マナーにうるさい人だったようですね。服もちゃんとした正装だ。まるでこれから、パーティにでも行くようですよ。ここまできちんとした格好で自殺しなくても良さそうなのに」
背広をだらしなく着崩した荒井刑事が言う。
「自殺だからこそ、きちんとした格好をして死にたかったんじゃないのか?」
遠藤警部が言った。
「手には発射残渣があるようですね」
大鳥監察官が報告した。
発射残渣は、銃を発射したとき銃から飛び出す火薬などが、手の皮膚などに食い込み、残ることを言う。
「銃弾は一発発射されています。線条痕を調べてみないとわかりませんが、背もたれに食い込んだ弾丸とほぼ一致するでしょう。肋骨の下側から弾丸はやや上向きに発射され、心臓を貫き、背中側に抜けています。それが致命傷ですね」
私は死体のポーズをもう一度確認した。
「食事の最中、手をテーブルの上に出しておくのはアメリカ式です。ヨーロッパ式だと手はテーブルの上に出してはいけないんですよ」
「ほほう。そうなのか」
「アメリカだと、手に武器を持っていませんよという証拠に、テーブルの上に手を出しておくんです」
「知らなかったな。アメリカは物騒だ。そうすると、この死体はアメリカ式マナーの自殺だな」
「自殺? それは無いでしょう。こんなに立派な他殺の証拠があるのに」”
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拳銃で自殺。 即死状態にもかかわらず、マナーのよい姿勢はおかしいですね。 特に右手に注目しましょう
これでもまだわからないですか・・・?
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拳銃を持った右手をテーブルの上に乗せて