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なぜ「私」は夫人が犯人だと思ったのでしょう?

“民家で女性の死体が見つかり、私たちは被害者宅の隣の家の夫人に話を聞いていた。

この事件は犯人本人からの通報で発覚したが、犯人が触ったはずの電話には指紋が残っていない。
事件直後ということもあり、隣人が犯人を目撃していないかと期待したのだ。
しかし成果は芳しくなく、荒井刑事が肩を落とす。
荒井刑事の質問が終わったとみて、私はずっと気になっていたことを夫人に尋ねた。

「この真夏に手袋は暑くありませんか」
「え? ああ、紫外線が苦手なんです」
「暑いけど、していないとひどく荒れてしまうの」
「そうですか、これは失礼」
手掛かりになればと思ったが、体質ならば何ら不自然でもない。
私たちはおとなしく帰途についた。

その後…日を改めて周辺の聞き込みを行っていると、以前話を聞いた夫人が庭で土いじりをしていた。
「お隣のこと、あれからなにか分かって?」
手についた土を洗い流しながら夫人が尋ねてくる。
「いいえ、捜査は難航してまして…」
「そうなの…怖いわね」
夫人が頬に手を当てて眉をひそめた。
庭にいる夫人を見た時から覚えていた違和感の正体に気付いた私は、犯人はこの夫人ではないかと思った。”

↑なぜ「私」は夫人が犯人だと思ったのでしょう?
ヒント1を見る▼
最初にあったときと、再会した時の夫人に違いがありませんか?
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
手袋

解説

彼女は最初「紫外線が苦手」と手袋をしていましたが、再度聞き込みに行った時は外にいるのに手袋をしていません。紫外線が苦手というのは嘘で、犯行のための手袋を通報後も外し忘れていたのです。
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