Category: STAGE3

“民家で女性の死体が見つかり、私たちは被害者宅の隣の家の夫人に話を聞いていた。 この事件は犯人本人からの通報で発覚したが、犯人が触ったはずの電話には指紋が残っていない。 事件直後ということもあり、隣人が犯人を […]

“大地主の家に泥棒が入ったとの通報を受け、私は遠藤警部と共にその家に向かった。 「犯人は裏口から逃げたみたいです」 「ちょうど木の手入れをしていた庭師が、何かを抱えて裏口の方へ走っていく男を見たらしく…こっち […]

“深夜のコンビニで果物ナイフを振り回した男が逮捕された。 男の名は秦野信彦。 大学教授だと名乗ったそうだ。 「動物は牙やトゲを持って自衛しているだろう」 「植物…サボテンだって外敵から身を守るトゲで武装をして […]

“落雷による停電に乗じた窃盗被害に遭ったのは、ガーデニングが趣味の一家の屋敷だった。 「あの日家にいたのは私だけよ、夫は仕事からまだ帰っていなくて」 「なにか物音などは聞かなかったですか？」 「庭の水車の音が […]

“繁華街の裏道で、額を撃ち抜かれた男の死体が見つかった。 即死だった。 男は周辺で幅を利かせているマフィアの構成員で、抗争に巻き込まれたものと思われる。 また、この男自身も銃を所持しており、その銃と合致する２ […]

“「あたしはその時、銀の壺の手入れをしていました」 「そうしたら、磨いていた銀の壺に映ったんですよ…ええ、そうです、逃げる犯人の姿です」 「顔ですか？ はっきり覚えていますよ」 「写真かなにかがあれば、絶対、 […]

“「だから、逃げないと俺は殺されるところだったんだよ！」 昨夜追突事故を起こした男は、この主張をずっと繰り返している。 遠藤警部は半ばうんざりしながら話を聞く。 「殺されるっていうのはどういうことかね」 「… […]

“紳士用帽子メーカーの社長の死体が、車の中で発見された。 「紳士服フェアの会場に向かうと言って家を出たきり、連絡が取れなくなっていたそうです」 荒井刑事の報告に、遠藤警部が溜息をつく。 「拳銃自殺か…気分のい […]

“上奏大学のキャンパス内で横山教授の焼死体が見つかった。 荒井刑事と共に関係者に聞き込みをしていた私は、横山教授と親交が深かったという藤井教授の言動に違和感を覚えた。 そこで私は、藤井教授にカマを掛けてみるこ […]

“「もしもし、警察ですか？ 殺人事件です！ 古藤紗枝さんが殺されています…！」 浅田元哉からそう通報があったのは、昨日の昼のことだ。 私と荒井刑事は、第一発見者である浅田に詳しい話を聞くため、彼のアパートの部 […]