Category: STAGE2

“雪山の山小屋で、女性の死体が見つかった。 彼女は大学のスキーサークルに所属しており、サークル仲間と冬休みを利用して滑りにきているところだった。 死亡推定時刻は昨日の午前１０時頃、後頭部を強く殴られて死亡した […]

“私は荒井刑事の頼みで、発砲事件にまつわる資料を読んでいた。 資料は、通報者の坂原杏花さんから聞いた話をまとめたものだ。 「わたしは１人でテレビを観ていたの」 「そうしたら突然ブレーカーが落ちて、真っ暗になり […]

“遠藤警部と荒井刑事と私は、行方不明になった原瀬沙也加の親友だという白石彩乃に話を聞きに行った。 「原瀬沙也加さんが行方不明になっていることはご存知ですかな」 「いいえ。知りませんでした」 「一週間ほど前、学 […]

“大野建設の社長、大野銀三郎氏に「頼みたいことがある」と呼び出された翌日、私は取り壊し予定の廃ビルにやってきた。 「今度取り壊すビルにな、どうもきな臭い噂があるらしいんじゃ」 「百聞は一見に如かず。探偵くん、 […]

“私はあるひき逃げ事件の被害者から、犯人捜索の依頼を受けることになった。 事件があったのは１年前。 「はじめまして、探偵さん」 「ああ、どうも。ご依頼ありがとうございます」 握手を交わした手に、女性らしい柔ら […]

“「最近僕は、日本の電車は安全なのだなとつくづく思ったんだよ」 「そうかい」 突然語り始めた御堂筋に適当な返事をする。 御堂筋は、私の反応がいまいちでも気にすることなく話を続けた。 「このあいだ、海外で仕事中 […]

“「おじさん！ 私、海外旅行行きたい！」 「ええ？」 姪の保奈美が言いだした突然の我儘に、私は困惑した。 「同じクラスに真里亜っていう子がいるんだけど、その子の両親がすごい『国際派』って感じでね」 「真里亜も […]

“浜木綿公園の一角で、男性の死体が見つかった。 男性は腹部を包丁のようなもので刺されていた。 殺された男性は、ダブルカフスの白いシャツに、蝶ネクタイ、青のズボンに革靴という服装だった。 死亡推定時刻は真夜中。 […]

“農場の一角で首吊り死体が発見された。 首を吊っていたのは、小学校も出ずに幼少から農場で働いてきた、老年の農場主…日生哲夫。 ひとりでは新聞も読めないほど学がなかったが、仕事熱心で、歳を取っても農場主として意 […]

“ホテルの一室で、最近人気が出てきた若手女優、涼野あいの遺体が発見された。 彼女はテーブルに上体を預け、血を吐いて死んでいた。 テーブルの上には、食べかけのブルーベリーパイが残されていた。 涼野あいのマネージ […]