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「私」は彼女を疑っています。それが分かる部分はどこでしょう?

“私はあるひき逃げ事件の被害者から、犯人捜索の依頼を受けることになった。
事件があったのは1年前。

「はじめまして、探偵さん」
「ああ、どうも。ご依頼ありがとうございます」
握手を交わした手に、女性らしい柔らかい感触を感じる。

「あいつはわざと私をひいたんです…!」
「ふむ…あいつということは犯人に見当がついているのですか?」
「どいつか知らないけど、私がフッてやった男の誰かに違いないわよ」
憎らしそうに声を荒げる彼女は、車いすに乗っている。
ひき逃げにあったときに脊髄を損傷し、以来車いす生活を余儀なくされているのだそうだ。

「まだ捕まっていないなんて絶対に許せません」
目に涙をにじませて彼女は言う。
「私にはお金が必要なの…!」
「探偵さん、あいつをみつけて相応の罰を受けさせてください」
「…任せてください」
私は手を差し出し、再び彼女と固く握手をした。”

↑「私」は彼女を疑っています。それが分かる部分はどこでしょう?
ヒント1を見る▼
依頼人の主張が本当なら長く車いす生活をしているはずですね。
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
柔らかい感触

解説

車いすでの生活を続けていると手にタコができます。「私」は依頼人と二度握手をすることでタコの有無を確認したのです。
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