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「私」がアリバイを崩せたのはなぜでしょう?

“「せっかく容疑者を絞り込んだのに、アリバイがあるというんだよ…」
「あの河川敷の事件ですか?」
「ああ…」

3日前、パトロール中に土手を通りかかった警官が、河川敷の草むらに人が倒れているのを発見した。
男の名は浅野慶太。胸部を刃物で刺されており、発見時、既に息はなかった。
河川敷は線路が通る土手に面していて人通りが少ない。
それが災いしたのか目撃証言がなく、捜査は難航。
浅野慶太の人間関係を洗ってようやく容疑者を絞ったところだった。

「田辺という男なんだが…奴はその時間、B市にいたらしいんだ」
「B市というと、車で1時間はかかりますね」
「そうなんだ。だのにB市にあるA駅近くの陸橋で、奴を見たという人がいる」
「本人もB市にいたと言っているし、捜査は振り出しだ…」
「そうとも限りませんよ?」
「それは本当か!?」
「ええ。被害者は死体が発見された土手ではなく、B市で殺害され、あの土手まで運ばれた」
「そう考えれば、筋が通ります」
「しかし…なにで運んだんだ?」
「電車ですよ。あの土手には、急カーブを描く線路が通っていますよね?」
「ああ。しかし、死体を持って電車に乗ったとでも?」
「まさか、そんなはずはありません」
「死体は電車の屋根の上に乗って土手まで運ばれ、急カーブを曲がる時の遠心力で河川敷に放り出されたのです」”

↑「私」がアリバイを崩せたのはなぜでしょう?
ヒント1を見る▼
問題文をもう一度読み返してみましょう。死体の発見現場と関係がありそうな場所が出てきますね…。
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
A駅近くの陸橋

解説

アリバイと思われていた目撃情報は、実は、陸橋から電車の屋根に死体を投げ落とした直後の田辺氏の姿でした。この証言は、田辺氏が犯人であることを裏付ける重要な証拠だったのです。
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