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なぜ「私」は犯人が分かったのでしょう?

“「やあ、君はいつもここにいるな」
御堂筋は私を見つけると、そう言って隣に座った。

「今回は簡単な事件だった。僕にしては珍しく、日本国内での仕事だったんだ」
「この話、聞くだろう?」
「ああ…どんな事件だったんだ?」
「そうこなくては!」
「まあ、シンプルな殺人事件だ。凶器も犯人も見つからないと言って僕が呼ばれた」

事件は、市民からの通報で発覚した。

「幅木市12番地、上谷さんの家から電話しています。人が死んでいます!」

通報を受けた警察が現場に向かうと、上谷氏は銃で胸を撃たれて、玄関の上がりがまちに倒れていた。
上谷家はドアノブから電話に至るまで家中が綺麗に拭かれていて、指紋がまったく検出されなかった。
目撃証言もなく、警察は困り果てていた…。

「そこに僕が颯爽と登場して、たちどころに事件を解決してみせたってわけさ」
「なるほど」
「おや、君ももう分かったようだね」
「まあ…不自然だからな」”

↑なぜ「私」は犯人が分かったのでしょう?
ヒント1を見る▼
警察に通報が入ったのは、どこからでしたか?
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
指紋がまったく検出されなかった

解説

上谷家の電話から通報があったはずなのに、電話からも指紋が検出されないのはおかしいです。通報した犯人が用心のためにふき取ってしまったのですね。
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