さて、産業スパイは誰だったでしょう? 彼の名前を指摘してください。

“数日前、東和高エネルギー研究所に産業スパイが入り込んで、機密を盗もうとした。だが警備装置が働いて、未然に防ぐことが出来た。
警備担当の森脇氏からの依頼は、もう一度機密を盗み出される前に、私にスパイを捕まえて欲しいというものである。

「なるほど。その口ぶりだと、犯人は内部の者だとお思いですね?」
「はい。というのも、このビルの構造はワザと複雑に設計されていまして、一見では機密保管室にたどり着けないのです……ビルの構造を頭に入れておかなくては。
私も、実は担当の3階4階の構造しか判りません。他の社員も同様です」
「すべての階を知っているのはその産業スパイ……だけですね?
私に策があります。とりあえず容疑者を会議に集めてもらえますか?」

「この間の機密盗難未遂事件ですが。あれから捜査に進展がありましたので報告会議を始めたいと思います」
私が同席した報告会議が始まった。開始から15分ほど経った頃、突然警報が鳴り出す。

「機密保管室で火事だ!」
森脇氏が大声を出す。
会議に参列した3人の容疑者は一斉に立ち上がる。
「急いで保管室に行かなくては!」
泉が会議室のドアを開け放ち、先頭に立ってまっすぐに保管庫に向かった。
「待て! まず消火器を!」
市川は廊下脇から消火器を取り出した。
「持ち出し用アタッシュケースがないと、非常ベルが鳴りますよ!」
糸畑がアタッシュケースをあたふたと用意した。
私はあとから彼らを追いかけて、声をかけた。
「まあ、落ち着いてください。皆さんの協力のおかげで、産業スパイを捕まえられそうですよ」”

↑さて、産業スパイは誰だったでしょう? 彼の名前を指摘してください。
ヒント1を見る▼
機密保管室は複雑なビルの構造も相まって、一般社員ではたどり着けないようですが……?
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼

解説

保管室にまっすぐ向かえたのは、このビルの構造を知っていたからに他なりません。
[jetpack-related-posts]
Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

別の問題も見る?

STAGE1

STAGE2

STAGE3

STAGE4

STAGE5

STAGE6

ミュゼ