私はある状態から、久彦が車で仕事に行っていないと推理しました。さて、その状況とはなんでしょう?

“ゲリラ豪雨が去って、夕方の明るい日差しが戻りかけた頃、警察に一本の電話が入った。
「大変です、妻が……妻が死んでいます!」
通報者は土居久彦。被害者土居亜紀子の夫だった。

亜紀子は居間のカーペットの上で、仰向けに倒れていた。身体中に傷を負い、その傷ひとつひとつから血が流れていた。これらの傷が死因であることは明らかだった。側には凶器と思われる包丁が血まみれで落ちていた。
「あの包丁からは犯人の指紋が期待出来そうですね」
私が言うと遠藤警部は頷いた。
「ああ、だが検視官が検視を終えてからだ。それまでは現場は保全せねばならん。我々は夫の証言を聞くとしよう」

「雨がやんで私がこの車で仕事から帰ると、玄関の鍵が開いていました」
久彦は庭に停めた車の前で、我々に話した。まだ興奮しているようだ。

「早く帰ったので妻を脅かそうと、忍び足で入ってみると、居間で妻が死んでいたんです!
動転して、どうしたら良いかわからなくなって……警察と救急車を呼ばなくてはと気が付いたのはたぶん1~2分たってからだと思います」
「なるほど……あっ」
私は証言をメモしていたペンを取り落とした。ペンは転がって、車の下に入ってしまった。

「ああ、気にしないで。自分で取ります」
私は地面にかがみ込み、手を伸ばした。ペンはかなり奥に入っており、私の手は砂ぼこりだらけになった。

「それじゃあ、近所の聞き込みにいってもらおうか、荒井刑事」
「待ってください」
私は言った。

「久彦さん。あなた、本当は仕事に行っていませんね?」
「えっ?」
驚き動揺する久彦。
「なぜそんなウソをつくのか……あなたが犯人だからじゃありませんか?」”

↑私はある状態から、久彦が車で仕事に行っていないと推理しました。さて、その状況とはなんでしょう?
ヒント1を見る▼
ゲリラ豪雨の直後の出来事でした。
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
私の手は砂ぼこりだらけになった

解説

車の下の地面は乾いていたのです。しかし、ゲリラ豪雨の直後なので、車がなかったなら、地面は濡れているべきです。
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