河本を眠らせるために睡眠薬を入れられた料理はなんでしょう?

“河本久志がイスラム教のモスクに立てこもってから、既に16時間が過ぎようとしていた。人質はたまたまモスクに礼拝にいた敬虔なイスラム教徒4人。
現場では、河本との交渉が続けられていた。河本の要求は別れた妻と子供とに合わせろということ。しかし完全に第三者である河本の元妻や子供を危険に晒すわけにはいかない。
警察は妥協案として電話での面会などを提案したが、交渉は決裂。現場は膠着状態に陥った。

「なんとか人質を助けてください、警察の人! 彼らは皆、非常にマジメで敬虔なムスリム(イスラム教徒)なのです」
ウラマー(イスラム教の僧侶)が遠藤警部に懇願した。
「全力を尽くします」

「警部。河本から要求が入りました。食い物を差し入れろとのことです」
「もう16時間以上も飲まず食わずのハズだからな。なにか、具体的なメニューを言ってきたか?」
「いえ。その辺で調達できる弁当でいいそうです。それを5人分」
「ふむ。具体的なメニューを言って、自分の分の食事に睡眠薬を入れられることを警戒しているのかな?」
「たぶんそんなところでしょう。考えてますね、河本は」
「ううむ。確実に河本が食べるという保証があれば、睡眠薬作戦も使えるのだが……。ところで、どんなメニューが用意できる?」
「そうですねえ。牛丼、カツ丼、親子丼などの丼メニューですねえ」
私は、警部と部下の会話に口を挟んだ。

「警部。このメニューでいきましょう。そうすれば、確実に、人質ではなく、河本に睡眠薬入りの食事を食べさせることになります。最悪でも人質が食べて睡眠薬入りが発覚することはありません」
指さすと、遠藤警部より先にウラマーが答えた。
「確かに。これならきっと上手く行きます、タンテイさん」”

↑河本を眠らせるために睡眠薬を入れられた料理はなんでしょう?
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カツ丼

解説

敬虔なムスリムは豚肉を食べません。ですから、カツ丼に睡眠薬を入れれば、少なくとも人質たちは食べません。
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