「俺」はどの行動にミスをして探偵に部外者だとバレたのでしょうか?

“俺がクライアントから盗むよう依頼された研究情報は、研究所内の孤立したネットワークに保存されている。アクセスするには研究所内のコンピュータルームに潜り込まなくてはダメだ。
だが俺はニセの身分証で首尾よく潜り込むことに成功した。そして目的の研究データをコピーする。

俺はコンピュータルームを出て、研究室の中を素早く見回す。
白衣を着た研究員が何人も行き交いしている。事前情報通り、大きな研究室だ。加えて、見学者らしい人物もいる。この分な疑われることはないだろう。
だが研究所外に出るためには、大きな研究室の中を通らねばならない。
俺はすぐに出口には向かわず、部屋の隅の実験動物のケージに向かう。

「ご苦労様です」
「ああ……ご苦労様」
すれ違いざま、挨拶をしたが、不審に思われている様子はない。
俺は手にしたボウルの中にチーズを入れ、それを細かく砕いた。そして、チーズをケージのハツカネズミにやる。
傍目には、実験動物を世話しているようにしか見えないはずだ。これなら実験動物を持って、どこの研究室にも入り込むことができる。もちろん外へもだ。
俺はケージを持ち上げ、そのまま研究室を出ようとした。

「待ちなさい。どこへ行くんですか?」
突然、私は腕を捕まえられた。見学者の男だった。
な、なんだ? まさか、正体を見破られた?

「え? あ、あちらの研究棟で、新しいハツカネズミが必要だと言うことなので……」
「あなた、ここの研究室の人間ではありませんね?」
睨む男。
「どうしたんですか探偵さん?」
ダメだ、騒ぎを聞きつけ、人が集まってきた。俺は、任務の失敗を悟った。
しかし一体、なにをミスったというのだ………?”

↑「俺」はどの行動にミスをして探偵に部外者だとバレたのでしょうか?
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ネズミの好物は、一般的なイメージのものとは違います
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
チーズをケージのハツカネズミにやる

解説

一般的なイメージと違い、ハツカネズミはチーズを嫌います。よほど他に食べる物がないときにしか食べません。従って、実験動物であるハツカネズミにチーズを与えることは飼育者として有り得ません。
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