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「私」はどの容疑者の証言のどこに不自然なものを感じたのでしょう?その証言を示してください。

“ アズテック国際の通商部部長アラン・ベンチュラ氏が死体で発見されたのは、彼の家のサンルームだった。
 ホームパーティが始まっても、一向に姿を見せないベンチュラ氏を家人が捜しに行って、発見したのである。

「はぁ。金持ちですねぇ。こんなに大きな家に住んでいるなんて。あ〜あ、公務員やっていくの、いやになっちゃうよなあ」
 現場検証の最中、荒井刑事が私に向かってぼやいた。
「おい、荒井。ちゃんと仕事をせんか。そこは鑑識に任せて、おまえは別室にいるパーティの参加者から証言を集めるんだ」
 遠藤警部に怒られ、荒井刑事は首をすくめた。

容疑者A「ミスター・ベンチュラとは20年前、コロラドにいる頃から家族同士のつきあいでした。パーティの常連です。うちの家内が作るキドニーパイはベンチュラ氏の好物でしたよ。今日も持ってきてました」

容疑者B「ベンチュラ氏とは5年来のビジネス上のお付き合いでしたが、今回のパーティを機に徐々にプライベートでも親しくさせていただこうと思っていました。プレゼントはゴルフクラブです」

容疑者C「私はベンチュラ氏が日本に来てから13年のつきあいです。この間もお歳暮に松茸を送って、大変喜んでもらいましたよ。これをベンチュラ氏の会社で大量に取り扱いたいと言われました」

 私が取り調べ調書を読んでいると、遠藤警部がやって来た。
「どうだね、名探偵君。この中に犯人はいそうかね? いてくれると面倒がなくていいのだが……」
「犯人かどうかはわかりませんが、ベンチュラ氏との交際歴を偽っている人間はいますね。なにかを誤魔化そうとしているのでしょう」
「ほう、それは誰かね? なにを根拠に?」”

↑「私」はどの容疑者の証言のどこに不自然なものを感じたのでしょう?その証言を示してください。
ヒント1を見る▼
日本人の好む香りが世界中同じように好まれるとは限りません
これでもまだわからないですか・・・?
答えと解説を見る▼
松茸を送って、大変喜んでもらいました

解説

欧米人の間では松茸の香りは「ブーツを履いた足の臭い」と呼ばれ嫌われています。ベンチュラ氏が個人的に松茸が好きだったとしても、会社で扱おうとはしないでしょう。
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